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数ヶ月も前のことですが… 半兵衛ガーデンオーナーの所源亮さんにお招きいただき 前橋汀子カルテットのサロンコンサートに お伺いしました。 まさか日本で、それもこんな目の前で聴かせていただけるなんて、まさに眼福耳福の極みでした。 前橋汀子カルテット 1st Vn:前橋汀子 2nd Vn:久保田巧 Viola:川本嘉子 Cello:原田禎夫 プログラム ベートーヴェン弦楽四重奏 第4番ハ短調Op.18-4 第11番ヘ短調Op.95「セリオーソ」 第14番嬰ハ短調Op.131 ベートーヴェンの若い時から晩年までの作品 それぞれの曲の特徴、また晩年の作品の濃密さはベートーヴェンの人生そのものに感じられ、 全ての音に意味があり、またそれを研究し尽くされた奏者の方々の技術と感性と生き方は 深く深く心に染み入りました。 半兵衛ガーデンにてサロンコンサートの様子 (写真撮影はアンコール時です) お招きくださった佐竹さんと 世界的チェリストの原田禎夫先生を囲んで 所さん、佐竹さん、貴重な機会を誠にありがとうございました。 箏の古典曲を聴いてくださる方にも 何か感じていただけるよう更なる勉強と研究を 積み重ねていきたいと思います。 そして、何か新しいものを創り出すには 古典に向き合う時以上の気概を持って 挑戦しなければと改めて。 最後に…私がお守代わりにしている🤫 メディア等に出られることが少ない原田さんの貴重なインタビュー記事をご紹介します↓ #
by KOTIST-YOKO
| 2023-07-16 23:51
| 音楽
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気付けば2022年も下半期ですね。 更新していなかった間も覗いて下さった方々、ありがとうございました。 時が経ってしまいましたが 4/26 サラマンカホールにて 二十五絃箏ーその新たな地平 無事に終演いたしました。 これまでソロコンサートでは 箏の歴史を辿るようなテーマで 古典から現代までのプログラムを組んでいましたが、 今回は二十五絃箏をメインに、ということで 一曲だけ箏(13絃)で演奏しましたが 他は全て二十五絃箏という初挑戦。 加えて、初めて舞台にかける曲もあったり 初めて自身で編曲したものを披露したり と、かなりの緊張感の中、臨みました。 公演前に行ったワークショップでは 音楽の好きな方々や日本文化を大切になさっている方が参加してくださり、 箏を通してとても楽しい時間を過ごすことができました。 このワークショップとコンサートの様子を 岐阜放送の馬場ディレクターはじめスタッフチームの皆さまに取材していただきました。 7/28(木)18:00〜18:15 ぎふチャン「美の精華」という番組で 放送されます。 ぜひご覧ください。 今回の公演や取材を通して 自分自身を振り返るきっかけにもなりました。 私がこれまで箏を続けてこられたのは ・何よりも「音楽」が好きということ ・箏を通して出逢った先生方や先輩方、仲間に 環境に恵まれていたこと これまでに関わってくださった全ての方々と ずっと支えてくれた母に心からの感謝を胸に これからも自分の信じる道を真っ直ぐに走り続けたいと思います! 最後に野坂先生の言葉を -----プログラム------ 三木稔 / 竜田の曲 八橋検校 / 六段の調 黛敏郎 / ROKUDAN 久木山直 / Light Cone 光の円錐 三木稔 / イギリス民謡集より ロンドンデリーの歌 伊福部昭 / 胡哦 -----アンコール------ 三木稔 / イギリス民謡集より 埴生の宿 #
by KOTIST-YOKO
| 2022-07-01 05:20
| 音楽
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数年前から待ちわびていた2020年が 予想しなかった姿で幕を閉じようとしています。 2月末以降のコンサートが中止になって以来 時が経つのはゆったりなようで速く 時間が出来たようで慌ただしくなったような。 舞台に立てたのは数える程度でしたが どれも一つ一つ必死に取り組んだことは これまでと何も変わりません。 自分から動いたことといえば ソロのサロンコンサートを行ったこと。 大きなホールで弾くのも憧れるけど 箏の自然な余韻を楽しめる限られた空間が 私はやっぱり好きです。 お客様の視線を感じながら こちらの呼吸も伝わるような距離。 また時間をかけて選曲した作品の解説を 自分の言葉でお客様にお伝えするのは どうしても伝えたいという思いが強いから。 来年もコロナ対策をしながら継続する予定です✨ 先日は藤原道山先生の20周年コンサート 「雙-so-」に行きました。 生演奏のコンサートに出掛けるのはいつぶりだったのだろう。 私は美術館を訪れると作品とともに作家の人生にまず興味を抱く。その人の人生から何かを感じるために足を運ぶ。 音楽も一緒。作品の好き嫌いはあまり関係がなく、作曲家や演奏家から溢れ出る人間性を感じたくて行く。 ギャラリーやホールにいる間は不思議なほど感性が研ぎ澄まされる。自分の感性と心と向き合う大切な時間。 子育てや日々の生活に追われたり、コロナ禍で環境が変わっても、こうした生の音楽に触れることによって心の曇りが晴れる。 これは何よりも幸せなこと。生きる力になるから。 さて、自分で自分に問いかけ、自身を鼓舞しなければならない今、 これまでに先生や先輩から頂いた言葉や コンサートを終えてお客様から頂いた言葉を 一つ一つ改めて思い出します。 「曲はあなたのものにしないと」 「遠慮しないで弾きなさい」 「あなたが思っているということ、それが一番大切なんじゃないかな」 これから私がしていかなければならないこと それは自分で考えるしかない。 どうにかして心の曇りが晴れるように もがきながら弾き続けるしかない。 野坂先生も仰っていた 何が良くて何が悪いのか、それは死ぬまでわからないのだから。 さあ2021年はどんな年になるのだろう 何が待ち受けているのだろう 負の感情は全て昇華して いつも感謝を忘れずに 相手の心に寄り添い 自分の心に真っ直ぐに 残りの30代 残りの人生 颯爽と走り続けたい #
by KOTIST-YOKO
| 2020-12-29 02:07
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12/28、数年越しの念願が叶い、 鷹羽弘晃さんのピアノソロリサイタル を聴きに行くことが出来ました。 鷹羽さんはアンサンブル室町の指揮者として 毎度変わる個性的なメンバーを温かく見守りながら ふわふわと(時にはピリリと)纏めて下さる類稀!なお方で、 作曲家でもあり指揮者でもありピアニストでもあるという多才な音楽家。 アンサンブルで室町の公演は毎回ダンスや演劇等とコラボレーションするのですが、 練習のリハーサル室の床は普通の土足の床で、裸足や足袋で踊るダンサーさんにしてみれば気になるところ。 それを見兼ねてか、練習の前後に床をモップ掛けされていた鷹羽さんの姿がとても印象的でした。 リサイタルの前半は フェルドマン「マリの宮殿」一曲のみ。 プログラムには演奏時間26分と記載されていましたが、あっという間でした。 曲が終わった時、魔法がとけたような感覚で あれ?もう終わりなの?という感じ。 思い返すと、オブジェのような背景のような心地よい一音一音を聴きながら、自分の魂が旅をしていたような。 後半は ベートーベンのピアノソナタ ホ長調第9番に始まり、 (洋楽でも邦楽でも古典作品を聴くとホッとします。) 末吉先生とのエピソードのある自作曲を披露され、 (作られた経緯を伺ってから曲を聴くと、とても分かりやすかった。きっと作品がそのように書かれているし、そのように音を紡いでいるから。鷹羽さんのセンスがキラリ✨勉強になりました。) また末吉先生の初見のためのピアノ練習曲をご紹介された後、 鷹羽さんのお師匠さまでもある権代敦彦先生の「Mi (霊) 」を最後に演奏されました。 権代先生はこの作品にお師匠様であった末吉先生への追悼の意を込められているというお話も聞きました。 権代先生は自分の中にポッカリ空いた穴を埋める為だけに書いた、だから捧げる曲とかではない。自分のために書いたんだ、と。 でも、誰かに何かを送る時って自己満足のためっていうのもあるじゃない、そういう感じ。 と、仰っていました。 師匠がいなくなるというのは 自分の両親を亡くすのと同じくらい悲しいことではないかと思います。 作品創作というのは身を削る本当に大変なことだと思うのですが、ぽっかり空いた穴を埋めるために作品を作るだなんて尚更エネルギーのいることと想像します。 しかし、そのような作品はやはりストレートに伝わってきて胸を打たれました。 そしてこの公演では、鷹羽さんや権代先生の「師匠」に対する敬意を窺い知り、胸が熱くなりました。 この公演を聴いたからか分からないけれど 自分の中で少しずつ整理がつき始めたことを ここに書き記しておきます。 今年8月に帰天された二代野坂操壽先生。 初めてお目にかかったのは私が高校1年生のときでした。生田流協会の奨励会に出演した際、 終演後に理事の先生方からご講評を頂くのですが、その時にお声を掛けて下さったのが中島靖子先生と野坂惠子(二代野坂操壽)先生でした。 先生方から優しく激励のお言葉を頂戴したことで、お箏の道を目指すきっかけとなりました。 その後、藝大受験時、藝大在学中、桐朋在学中、文化庁新進演奏家研修中、卒業後の森の会や様々な演奏会の折にご指導頂きました。 先生のレッスンはとても厳しいものでしたが、決して演奏を否定することなく、内なるものを引き出して下さるような、作品のもつ素晴らしさを深い解釈と情熱で妥協なく教えて下さる、そういうレッスンでした。 野坂先生の演奏を聴かせて頂くとき、それはいつも「祈り」に近い感覚だった気がします。 2020年は「琵琶行」を始め、伊福部先生の曲を 弾かせて頂く機会を何度か、また森の会で二十五絃箏を弾く機会を頂きました。 野坂先生から学ばせて頂いた多くのことを演奏に込められるよう、祈りながら作品に向き合いたいと思います。 2019年も周りの方々に助けて頂き、家族の協力があったお陰で、無事に一つ一つ乗り越えることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。 2020年も皆さまにとって実りある素晴らしい年となりますように。 どうぞ良いお年をお迎えください✨ #
by KOTIST-YOKO
| 2019-12-30 23:10
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梅雨入り間近のこの時期 毎年お世話になっている北日本琴古流尺八演奏会に 今年も出演させていただきました。 林先生ご夫妻、盛本先生をはじめ皆さまの温かいお人柄や 古典への深い愛情を肌で感じることの出来、 また自分自身の研鑽となるこの演奏会は 私にとって何にも代えがたい貴重な演奏会の一つです。 曲を知り尽くした素晴らしい先生方との共演や 日々懸命にお稽古に励まれている方々との合奏、 私が古典を求める理由がここに垣間見えるような気がします。 また次に向けて頑張らなくては! 打ち上げ会場にて盛本先生と金沢大学OBの皆さまと 今回は、共演者でもある母と息子と子守役の父と4人での旅で 家族で大変お世話になりました。本当に本当にありがとうございました。 演奏会の翌日は、家族と束の間のリフレッシュに出掛けました。 ・富山県環水公園の中島閘門 丸2日間、ママにもばあばにも甘えられなかった息子の 満面の笑みを見られてホッとしました。 ・富山県美術館の屋上庭園オノマトペ 一人で歩けるようになったらまた来ようね。 #
by KOTIST-YOKO
| 2019-05-31 05:40
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